2015年3月3日,Unity Technologiesは,
「Game Developers Conference 2015」以下(GDC 2015)で予定されている,終日のUnity関連セッション「Unity Days」の皮切りとして,
同日の早朝にサンフランシスコ市内のホテルで「Unity Special Event」を開催した。

会場に登壇した同社のJohn Riccitiello(ジョン・リカテロ)CEOは,新世代ゲームエンジンUnity 5のリリースを報告した。

なお,Riccitiello氏はUnity創設者のDavid Helgason(デビッド・ヘルガソン)氏に代わって昨年末からCEO職に就いている。
以前,Electronic Artsを率いていた人物と紹介したほうが分かりやすいかもしれない。

Unity 5には,Unity 5 ProfessionalとUnity 5 Personalの2種類があり,
すべての機能が使えるProfessional版は月75ドルの月額プランと1500ドルで一括購入の2プランが用意されている。
Personalのほうは,会社の売り上げが10万ドルに達しない場合は無料で,従来は有料版でしかサポートされていなかった
ライトマッピング機能などを含めて(格段に強化されているが)Unity 5の基本機能はすべて使えるものとなっている。
また,どちらのバージョンでもロイヤリティは発生しない。
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基本的な方向性は従来とまったく変わっていないのだが,エンジン自体の性能は見違えるほど進化している。
機能的な部分についてはこちらの記事(http://www.4gamer.net/games/210/G021014/20140905080/)で紹介しているとおりだが,
リアルタイムレイトレーシングを使ったライトマップ機能は,オブジェクトや光源の配置を変えると,
じわじわっと画面を描き換えているのが見えた初期版とは異なり,もはやタイムラグは感じられない。

さらに,物理ベースレンダリング,大局照明,リフレクションプローブなどによって,
ゲームグラフィックス最前線の画面が簡単に実現できるというのが最大の特徴といえるだろう。
そのほかの部分も大きな改良が山のように施されており,メジャーバージョンアップにふさわしいものとなっている。

すでに公式サイトからダウンロードが可能なので,興味のある人はさっそく触ってみよう。

Unity 5新作デモ「Blacksmith」
https://www.youtube.com/watch?v=pXWAsayTFTo



Unity Technologies 日本語公式Webサイト
http://japan.unity3d.com/

以下ソース:4Gamer.net 03/04
http://www.4gamer.net/games/210/G021014/20150304001/